50歳を迎えて人生の3大支出を考える
現在50歳。定年退職まで10年となりました。前回の投稿のとおりこれまで、ほとんど資産形成を行わず、その場しのぎで生活してきましたが、れは私が公務員であったためになんとか切り抜けてこれたのだと思います。しかし、定年退職まで10年を切った現在、そろそろ人生の3大支出について真剣に向き合い、老後の資産形成のことを考えていかないと、老後破綻という恐ろしい現実が待ち受けています。
また、今は職場のストレスから心の状態が良くなく、1日でも早く公務員を辞したい気持ちが強くなり、老後の資産形成の検討にも力が入ります。
人生の3大支出を視野に入れた今後の資産形成のシミュレーションをしてみました。
現在の状況
1 年齢
50歳
2 年収
850万円(税引前)
月手取 約32万円 ボーナス手取 約60万円(年2回)
3 家族構成
配偶者 長女(大学2年県外私立) 次女(高校2年県内私立)
4 住宅ローン残高
約1900万円(全期間固定 0.95%)
月7万円、ボーナス25万円支払
5 資産の状況
財形年金保険は若い時に意識なく加入していたようです。そのほかは40歳代後半から積み立てたものです。一部贈与あり
イデコ 59万円
NISA・特定口座 35万円
個人年金 積立額 170万円
国債(10年変動) 50万円
預金 100万円
財形年金保険 250万円
合計 664万円
※ その他 子供へ教育資金贈与 合計1500万円
住宅ローンの検討
今後の残高の推移
- 現在約1900万円
- 58歳時では約1000万円
- 60歳時では約720万円
目標
- 60歳までに720万円を貯金すること。
- 58歳までに1000万年を貯金すること。
方針
- 個人年金の積立は、老後の資金とせず、住宅ローンの返済資金に充てる
- 現在の貯金と国債は、住宅ローンの返済資金に充てる
- NISA、イデコとは別に住宅ローン返済用資金を貯金する
- 繰り上げ返済をしない。適用金利が低く利息負担が小さいため、キャッシュ保持を優先
個人年金の運用
今後月9千円(個人年金適格) ボーナス3万円(個人年金適格なし)の積立を継続
利率を1.25%で回ているのことと、一部所得控除を受けるために、継続して運用することにしました。
58歳時積立額約300万円 60歳時積立額約340万円
貯金
月1万円、ボーナス25万円を積立 → 年間積立額62万円
58歳時積立額 646万円 60歳時積立額 770万円
老後の積み立てとは別に、積立する。家計の状況からは捻出可能な範囲で積立額を算出
検証
58歳時の状況
住宅ローン残高 1000万円 積立残高 946万円 差引マイナス54万円
入金力を上げると対応可能
60歳時の状況
住宅ローン残高 720万円 積立残高 1110万円 差引プラス390万円
定年退職までの大型支出(自家用車購入など)の対応も可能
留意点
- 全期間固定金利のため金利上昇に関するリスクがない。従って貯金での積立可
- 繰上返済しないため、利息分は投資による運用益で対応したところであるが、リスクを伴うので要検討
- 退職金想定額は1500万円~1800万円程度。退職金の運用について全額キャッシュで保持することは機会損失につながるが、一括投資も運用の難易度が高い。従って、貯金積立の一定額を退職金の前倒し資金として積立投資を行い、退職金を住宅ローン残債に充てることも検討。
老後の資産形成
積立目標
2000万円
(内訳)
積立(入金) 550万円
退職金 1000万円(1500万円~1800万円のうち1000万円を充てる)
財形年金保険 450万円(積立中:55歳まで積立)
合計 2000万円
※退職金 残額500~800万円は入院費用など急な出費に備える余剰資金とする。
積立(入金)計画
イデコ
現在残高 59万円
今後入金 144万円(1.2万円×12月×10年)
合計 200万円(運用益考慮せず、端数切捨)
イデコは一時払で受領予定
NISA
現在残高 21万円
今後入金 360万円(3万円×12月×10年)
合計 380万円(運用益は考慮せず、端数切捨)
60歳までの積立金で試算しているが、60歳以降も積み立て予定
合計
イデコ200万円+NISA380万円=580万円
目標額550万円達成
投資先
- iDeCo 国内債券70% 外国債券30% 国内株式15% 外国株式(VTI)15% 株価の高止まりが終われば、楽天VTIと外国債券のみのポートフォリオとする予定。理由:国内資産は個人年金や財形年金保険で積み立てているため、国内には投資しないことにした。
- NISA eMAXISSLIM全世界株式 100% 株価が高止まりが終われば、投資額を3万円にする予定。その際にポートフォリオに債券も組み入れるか検討
留意点
退職金を当てにした計画であが、今後退職金が予定通り支払われる保証はない。従って可能な限り入金力を上げて積み立てていく必要がる。
にーさの出口戦略を考えておかないといけない。
教育費の検討
義父から2人の子供(孫)へ教育資金一括贈与を合計1500万円受けました。教育資金としては、義父からの贈与と学資保険350万円(2人分計)で賄っています。教育資金一括贈与は、授業料など学校へ支払う代金しか銀行からの引き出しができないので、長女の県外での生活資金は別に用意する必要があり、金策を考えています。
具体的に生活費をシミュレーションしていませんが、大学入学時の学資保険と昨年度の全国民への給付金10万円×4人分で2年間の生活資金は確保できています。問題は残り2年の資金です。現在のところ、次女の大学入学時の学資保険(100万円程度)を長女の生活資金に充てようかと考えています。残る1年の生活資金として100万円、老後の資産形成用の資金を切りくずしかありませんが、別の資金での捻出を検討しています。
我が家の場合、教育資金は教育贈与を受けたので対応できています。もし、教育贈与がなかったら、長女は県内の大学に通いなり、奨学金を受けていたと思います。教育資金づくりは、若いうちからコツコツと計画的に投資(貯金ではない)しておく必要があったと感じています。