50歳からの資産形成(退職準備に向けて)

60歳までに1000万円の資産形成を目指す

お金に関する過去のしくじりと家計改善、そして老後に向けた資産形成へ

現在50歳、3か月後には51歳を迎え、定年退職まであと10年となりました。最近ようやくお金に対する意識が高まり、これまでの家計管理のしくじりを反省し、家計改善を行っている最中です。

今回は、これまでのしくじりとこの1年行った取り組みを披露し、2度と失敗のないよう戒めとして記録しようと思います。

これまでの「しくじり」

私は地方公務員です。収入は最近少し増えてきましたが、若い頃はそれほど収入が多い方ではなかったと思います。

そんな私が、31歳の時に自宅購入のため3500万円を借り入れて、35年ローンを組みました。頭金は少し入れましが、頭金支払後、貯金はほぼ0円。全くの無計画で借金生活がスタートしました。自宅を購入したとたん、銀行口座の残高不足で子供の幼稚園代が引き落とされなかったり、銀行口座に残高がなく、6月の自動車税をボーナス支払いまで滞納したりと、年に数回銀行口座の残高不足になる状況がありました。

それから銀行口座はクレジットカードと紐づけることで、銀行口座が赤字になってもクレジット払いでその場をしのぎ、ボーナスで補てんしてやり過ごしていました。振り返ると、キャッシングと同じなので、利息がすごく高いんですよね。

その他の借り入れと言えば、車を2台購入、しかも車購入用の積立金を不勉強のまま株に100万円くらいつぎ込み、その後リーマンショックのあおりを受けて、車を購入する時期には100万円が30万円ほどになり、利確して30万円を車の頭金として、150万円のローンを組んだこともありました。

こんな状況が、31歳から48歳(2年前)まで続きました。昨年コロナの影響(飲み会激減)もあって支出が減少し、初めて銀行口座の赤字が回避できたという有様です。せめてもの救いはリボ払いやその他高利率の借金をしていないことです。

振り返ると、分不相応な住宅や不勉強での投資、家計収支の未把握をはじめ、その場しのぎの生活を15年以上も続けてきたために、年相応の資産形成もできず、住宅ローンの残債も2000万円近く残っています。老後のことを考えると後悔しかありません。

40歳代半ばにFPと出会う

こんな私ですが、40歳代半ばで保険や年金の仕事に配置換えとなります。おのずと職場で年金や保険の相談を受けなくてはいけなくなり、FP資格を知ることになります。47歳でFP2級を取得しましたが、資産形成の具体的な相談を受けるには知識が足りません。力不足を痛感しますが、相談者に喜んでもらえると、お役に立てたのかなとやりがいを感じる仕事でした。

このときに、仕事で取り扱っていた個人年金に加入します。現在積立額が150万円まで増えました。イデコも始ます。公務員なので最大月12000円。現在、評価額が60万円程度になりました。

FPの勉強は、その後、AFPを取得して、現在CFP全科目合格。

49歳でリベ大両学長に出会う

昨年度は車通勤で片道1時間車に乗っていましたので、りべ大の両学長のユーチューブを聞きながら帰宅していました。(注:動画は見てはいません。聞くだけです。スマホ操作中は車を止めています)両学長のお金の話は、自分の価値観を大きく変えてくれました。昨年の銀行口座の赤字の回避も両学長のおかげかもしれません。

過去1年の取り組み

両学長の教えを自分なりに実践してみました。

1 マネーフォワードMEの導入で収支改善

 両学長の動画でマネーファワードMEの存在を知りました。全ての社会人に勧めたいアプリです。銀行口座、証券口座、クレカなどの情報をアプリと連携させて、資産や収支の状況が把握できるようになりました。可能であれば日々の買い物も現金で払うのではなく、キャッシュレス決済にすると、このアプリに情報が取り込まれ、収支状況をより詳細に把握することができます。私の場合、無料利用で数日後に情報が連携されますが、充分です。収支状況の把握は頭の中で把握できているのが理想です。今はざっくりですが頭の中で把握できています。この収支の状況をエクセルで表を作成し、毎月検証することにしました。そうすると、無駄な出費や使途不明金の把握ができ、検証の結果、5年前に単身赴任していたNHK受信契約を解約していないことが発覚しました。5年間で4万円弱の損失です。固定費の見直し、家計の見直しの最初の第一歩ですが、それ以前に、こうした無駄な出費があるかもしれませんので、必ず検証する必要があります。

 収支の状況を把握することで、銀行口座の赤字がなくなりました。収支の把握ができるとおのずと1か月分の支出計画を立てます。これから来る特別な支出(自動車税自動車保険支払など)も事前に把握しているので、支出可能額がはっきりわかります支出可能額が普段から頭に入っているので、お金を使うときも家計の差し引きをしてしまうので、無駄遣いや使途不明金がなくなります。もし、資金不足となると、別口座のプール金から生活費の銀行口座へ資金移動を行うこともありあました。

2 シンプルな資金管

 家計管理や資金管理のポイントはシンプルにすることであると私は考えています。なぜかと言うと、普段から頭の中で家計や資金の状況を把握しておかないといけないと考えているからです。例えば還元率が良いからと言って、キャッシュレス決済を3種類以上使い分け、それに伴うクレジットカードも複数管理する。クレジットの複数管理に伴い銀行口座も複数管理して、複雑な管理になってしまう。こんなことをしていては、家計や資金の把握が頭の中でできなくなり、ひいては使途不明金が発生してしまう可能性もあります。第一に考えることは、本当に必要なツールだけを使って、シンプルな資金管理・運用することを第一に考える必要があります。

私の場合は

これでも多いですが、証券会社はほぼ楽天証券ですし、キャッシュレス決済はほぼペイペイです。固定費(光熱水費、携帯電話、プロバイダ契約などなど)はクレカ決済として、買い物は可能な限りキャッシュレス決済とします。そうするとマネーファワードMEで収支の確認ができますので、支出の把握ができますし、ついでにポイントもつきます。毎回収支を確認することで、お金の流れを覚えてしまい、自然と収支の状況が頭の中で把握できるようになりました。

3 預金(入金力)アップ

 昨年度は、ボーナスや年末調整の戻りなど月額給与以外の特別な収入を、可能な限りの資金を別口座(楽天銀行)へ資金移動します。昨年度は50万円貯金ができました。

4 BNDの購入

 3の資金をそのまま楽天銀行へ置いておくのももったいないので、貯金代わりに一部値動きが安定していて、分配金もそこそこある米国債ETF(BND)を毎月1株ずつ定期購入するにしました。昨年12月から初めて現在7株購入。これから金利上昇による債券価格の値下がりリスクもあるので、あまり多く入金せずに、1株ずつ買って様子をみることにしています。

5 ふるさと納税制度の利用

 昨年から始めて、昨年は96000円分利用しました。 先日、住民税決定通知書が届き寄付金控除額を確認すると控除額が約9万円でした。計算間違いです。シミュレートする場合は、概算ではなく、詳細シミュレーションで検証する必要がありました。また年収額は年末に確定するので、昨年の年収額を参考に、当年分の年収を高精度で予想しなくれはいけません。反省を来年に生かします。

6 固定費の見直し

 スマホ通信料の見直しを行いました。契約先をソフトバンクからUQモバイルへ変えました。学生割引とかいろいろ付けて月1万円以上節約できました。

7 積立ニーサを始める

 月1万円で始めてみました。少額ながらいろいろな商品に手を出しましたが、最終的に行き着いたのはeMAXISSlim全世界株式へ全額投資です。これから入金力を上げていきます。

まとめ

やればできる。これまで銀行口座がマイナスの状態があった私が、まさか1年で50万円以上預金できるようになりました。資産形成の第一歩は、家計の把握と見直しです。こんなに劇的に変わるとは思いませんした。りべ大の両学長も「まずは行動しましょう」と言われています。初めての一歩を踏み出してみることが大切ですね。